さて、クローラーの低重心化と登坂力に一役かってくれる。ドゥループセッティングについて、どんなメリットがあるのか確認します。
わかりづらいですが、これが平坦な場所でのサスペンションの沈み具合です。バネがほとんど縮んでいます。
それがフロントを50度近く傾けると、上の写真のようにフロントから荷重が抜けて、バネが伸びてきます。こうなるとせっかくの低重心でもフロントタイヤにトラクションがかからなくなってしまいます。そこでドゥループセッティングが生きてきます。
ショックの中に20mmのスプリングを入れました。バネの色が違いますが、このバネは先程のピンクのバネと同じぐらいの硬さです。縮み具合はあまり変わりません。
さっきと同じぐらいの傾斜にしてみましたが、バネが伸びきらず、若干ですがフロント側に荷重が残っているように感じます。これで多分ですが、登坂力は上がっていると思います。ただし、足の伸び幅が制限されてしまう部分も確かにありますので、用途に合わせて使い分けるといいと思います。
今回は以上です。